当院では、患者様の利便性と安全性を高めるため、「電子処方箋」システムを導入いたしました。以下に概要についてご案内させていただきます。

そもそも「電子処方箋」とは？

従来の処方箋は、受診後に医療機関から紙の処方箋を受け取り、それを調剤薬局へ持参してお薬を受け取るという流れでした。

一方、「電子処方箋」では、処方されたお薬の情報が「電子処方箋管理サービス」と呼ばれるサーバーに記録され、電子化された処方箋として管理されます。

当院では、より安心して治療を受けていただくために「電子処方箋」システムを導入しました。このシステムは準備が整い、すぐにご利用いただけますが、精神科の患者様にとって特にどのような利便性があるかを、ここで詳しくご説明いたします。

「電子処方箋」のメリット

1. 安全で確実なお薬管理
   精神科治療では、同じ種類の薬を重複して服用してしまうといった事態を避けることがとても重要です。「電子処方箋」を利用することで、異なる医療機関に通院中でも一元的にお薬の情報が管理されます。これにより、複数の医師が現在の服薬状況を正確に把握でき、治療において安全性が高まります。

2. 紛失や忘れの心配がない
   精神科治療の患者様にとって、紙の処方箋を持ち歩くことは負担になる場合があります。電子処方箋なら、紙の処方箋を持参する必要がなく、紛失する心配もありません。調剤薬局でスムーズにお薬を受け取ることが可能です。

3. 遠隔相談や通院が楽になる
   電子処方箋に対応している薬局であれば、遠方にお住まいの方や、体調により通院が難しい方でも、電子的に処方内容が管理されるため、お薬の受け取りがしやすくなります。また、必要に応じてオンラインでの診察後にも電子処方箋の発行が可能です。

電子処方箋の流れ

1. 医療機関での処方
   医療機関（※電子処方箋対応の医療機関のみ）で診察後、処方されたお薬の情報が「電子処方箋管理サービス」に記録されます。

2. 調剤薬局でのお薬の受け取り
   「電子処方箋管理サービス」に記録された情報をもとに、電子処方箋対応の調剤薬局でお薬が準備され、患者様は紙の処方箋なしでお薬を受け取ることができます。

電子処方箋のご利用方法

1. 当院での診察後、処方内容が電子的に記録
   診察後、お薬の情報が「電子処方箋管理サービス」に記録されます。

2. 電子処方箋対応の薬局でお薬の受け取り
   薬局にて電子処方箋に基づき、お薬の調剤が行われます。事前にご希望の薬局が電子処方箋に対応しているかをご確認いただくと、スムーズです。

今後、電子処方箋への移行を進める中でご不明点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。